コロナ禍を羽ばたく「PHOENIX」大黒摩季の2020年。Special interview

今回ツアーもそうですし、アルバムもそうなんですけど、「PHOENIX」という、不死鳥ですよね。この名前にしようと思った、思いとかきっかけっていうのは何だったんですか。

大黒:「PHOENIX」が出てくるまでの間、みんなで、アルバムタイトルとツアータイトル一緒の方がいいな、思いは一緒だから。コロナで自粛したりステイホームしたりいろいろ奪われて、ハートが委縮しちゃった皆さん、それはファンの方々だけではなくて、日本国民、世界もそうなんですけど。ハートが固くなると、人は願わなくなって望まなくなるから、前に向かって歩かなくなるんですよね。縮まって心が固くなると体も固くなり免疫も下がりっていいこと全然ないんですよ。それはわたしが長年うつ的なこととかパニック症候群みたいなのと闘って生きてきたから解るんです。わたしは同情されるのが嫌いだから病名として発表しなかっただけで、あらゆる精神をむしばまれることに片足をつっこんできたからこそ思うのは、まず今しなきゃいけないのは、皆さんのハートを解放して、超楽しいことをイマジネーションすること。

まずは皆さんにフレッシュエアーのようにこちら側からエナジーをバンバン届けてキャッチしてもらって、元気になっていただこう。最初は感染者を出せないので、元気な人しかできないんですけど、ただ健康な人がより元気になってまわりの人にエナジーを配ってねって。それが「CHAIN OF SMILES」っていうか「POSITIVE SPIRAL」、わたしの昔の曲にあるけど、ネガティブスパイラルを逆巻きにしたらポジティブスパイラルでしょ!みたいな逆説にしてみると案外タフなフレーズになることがよくあります。だから「PHOENIX」は、そういう内容にしようっていうのは決まっていたんです。

だけど象徴になるシンボルが何かないかなって。自分には失うものがもうないし、これまでも私なんて立ち止まったり走ったり、死んだり生き返ったり、いろいろしているから、もう怖いものはないかもしれない、なんて話をしているときに、今一緒にコラボしている當間ローズ君が「摩季さんってPHOENIXみたいだね」ってポロって言ったんです。みんなで「そうかも!!大黒ってPHOENIXみたい」って。火の中に突っ込んでいって、みんながよせばいいのにって言っているのに、やりたいっていう意志で突っ込んで、そのあとに大変だったって言いながら戻ってくるときに、ターミネーターみたいに強くなっているよねって(笑)みんなで釈然とした感じ。私もたしかにそうかも、と思って。自分から何かをしようと思ったのは東京に出てきたときくらいで、それから波にのまれたまま、ひえーって言いながらなんとか乗ってきた感じで。火の中に好きな人や愛する人や家族がいたもんだから、飛び込んでいったら、えっ?て気がついたら取り残されてみんな逃げたあととかなの(苦笑)。でもそういう自分も嫌いじゃなくて、「PHOENIX」というタイトルにスタッフもメンバーもみんなしっくりきたんですよ。今回コロナ禍の真っただ中にツアーを組んで各都市に飛んでいくっていうのも「PHOENIX」っぽいですよね。あの「PHOENIX」のタイトルとキャラは、わたしたちの誓いのフラッグなんです。羽先をレインボーにしたのは、コロナ禍は悲しみや苦しみ、いろんな負の感情があった分だけもしもこうなればいいのに、いつかコロナがおさまったらこうしたい、こうなりたい、と人は願い望む。そうして明るい色が出てくるわけで。だからコロナ禍で誰もが多くの感情を経験している、その様を羽に入れ残しておきたかったんです。ローズ君のひらめきに感謝ですよね。

ローズさんの一言がそのままツアーとアルバムになったって、それもまたすごい縁ですね。

大黒:血がそうさせるんでしょうね。THE日本人より、基本的な思考が、ロマンティックだしワイドだし、私は「PHOENIX」とか思いつかないですね。わたし、リアルの中でリアルに生きていくタイプだから(笑)。

でもそれで皆さんがピンと来たのは、大黒さんとローズさんのインスピレーションに通ずるところがあったんでしょうか?

大黒:わたしとローズ君がどうこうっていうよりかは、普遍的なものってあるじゃないですか。守りたい守られたいってありますけど、私本当は守られたいんですよ、常に(笑)。女としてね。

意外ですね(笑)

大黒:だけど、「守りたい」と思うになったのは50になってからなんですよ。いろんなものを失ってからなんです。私にとって尊いものは大きなものではなくて、一人一人だったんですよね。ファンの方もそうですけど。本当は愛されたい守られたいがゆえに、「永遠の夢に向かって」とか「夏が来る」とか「熱くなれ」とか強く美しくならねばと自分を鼓舞する為に言ってきたわけなんですけど、自分自身にある程度決着がついたからか、50歳にしてやっと大人になったのか、初めて私を取り巻く私を頼りにしたり必要としてくれたり愛してくれるすべてを守りたいって思えたんですよ。新型コロナウイルスなんかに大切なものを奪われてたまるもんですか!と思って。絶対にやり返す!って思ったんです。

覚悟を決めたんだなっていう強さが見えますね。今の言葉から感じるものがありました。今回、先に全曲聞かせていただいたんですけども、いろいろ人の背中を押すような力強いメッセージソングが多い中で、「Pray for you」だけが、寂しさだとか虚しさ、怒りをすごく感じて、このアルバムの中で一番ずしんと心の中に残る曲だったんですけど、この曲をあえて入れようと思割れたのはなぜでしょうか。

大黒:もう策ではなくて、できたものをそのまま出しただけです。そうでなかったら、こういうアルバムのコンセプトだったら外される曲だし。私は、この「PHOENIX」が2020年のすべてだと思っているので、曲順はリリース通り。「Pray for you」は、令和2年7月豪雨があって生まれた曲なんです。私、熊本地震のときにボランティアに行ってから仲間ができて、毎月のように通ううちに熊本に知り合いが多くなったんです。そのときは、休業中でアーティスト大黒摩季ではなかったから、ひたすら街の人たちを手伝っていたんです。その熊本がまたもや、地震台風梅雨。球磨川が氾濫する寸前のときに、会社で別曲を作らなくてはならなくて、キーボードをいじってテレビの中継を流していたんです。そしたら目の前で決壊して。なんなの、熊本の人が何をしたっていうのっていうぐらい怒りがわいてきて、涙が止まらなかったんですよ。雨と涙がリンクして。

そして、その長い雨が降り続くなかで突然大切な人を突然失いました。原因は分からないんですけど本当にショックで、何かできたはずなのに私は自分のことに懸命で結局何もできなかった、救えなかった自分が許せなくなりました。私だけじゃなく同じような経験をされた方は多いと思います。そのことを考えていたら、2番の歌詞がぶわーって出てきて。そうしたらふと子どもたちの美しいというか、汚れのない声がほしくなって、まずは3歳から10歳までの子どもたちを集めて歌ってもらったんです。そうしたら何かに動かされるみたいに一気にフルコーラスできていました。だからあれは天から降ってきたものなので、作品としてどうこうと言える次元のものではないという。

この曲が入っていることによって、「PHOENIX」というアルバムにより深い重みや、このアルバムに入っているからこそ、曲の存在感が増していますね。

大黒:よくどういう思いで作ったんですかとかいろいろ聞かれるんですが、昔は無理に説明を考えてもみてましたが最近は、ありのままそのままだからって答えるんです。もう歌詞にその思いを十二分に投入しているので、説明をするほど薄まるものだから。今回のアルバムは全曲一番搾りばかり。曲はこっちの方がおもしろいね、こうするとより派手だよねって、プロデューサーと練り上げていくこともあるけれど、それ以外は、全部私の一番搾り。だから、策もなければ、嘘もない。感じ取ったものを凝縮したものその記録だから、本当に本来の意味の『アルバム』になりました。

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〜〜〜12月23日発売 大黒摩季オリジナル・アルバム「PHOENIX 」〜〜〜

何度でも蘇る不死鳥“PHOENIX”となって届ける歌。
このコロナ禍、2020年3月から連続配信し続けた癒しとENERGY溢れる12曲を収録!写真家Leslie Kee監修のアートワークにも注目!

<BIG盤(CD+2DVD)>  15,000円(税込)
品番:JBCZ-9115
※A4サイズスペシャルパッケージ
※ハードカバー・64P写真集仕様
※大黒摩季直筆サイン
※PHOENIX SPECIAL WEB SITE アクセス用シリアルナンバー封入

<STANDARD盤(CD)>  3,300円(税込)
品番:JBCZ-9116
※PHOENIX SPECIAL WEB SITE アクセス用シリアルナンバー封入

<収録曲>
01 Let’s☆Go!! Girls
02 RAINBOW QUEST ~僕らはピースメイト~with RAINBOW KIDS♪
03 OK
04 Shaka シャカ You’ll be all right ~Big Wave ver.~with 波音組2020
05 GET YOUR WAVE feat. 生沢佑一, 徳永暁人(doa), 上原大史(WANDS), Marty Friedman onGuitar
06 Dee Dee Dee Dee Deeper Love~愛のソーシャルディスタンス~ feat. TOUMA ROSE
07 Pray for you ~7月のelegie~
08 PHOENIX
09 WE ARE THE LOVE ~dedicated to J & L~ feat. TOUMA ROSE
10 SISTER SISTER SISTER
11 純粋な人
12 走れ! 走れ! 走れ!
Bonus track Sharely Christmas

★BIG盤のみ
特典DVD(約180分予定)
MAKI OHGURO MUSIC MUSCLE TOUR 2019 2019.7.26 Shibuya・NHK Hall

<収録曲>
01 Let’s☆Go!! Girls
02 RAINBOW QUEST ~僕らはピースメイト~with RAINBOW KIDS♪
03 OK
04 Shaka シャカ You’ll be all right ~Big Wave ver.~with 波音組2020
05 GET YOUR WAVE feat. 生沢佑一, 徳永暁人(doa), 上原大史(WANDS), Marty Friedman onGuitar
06 Dee Dee Dee Dee Deeper Love~愛のソーシャルディスタンス~ feat. TOUMA ROSE
07 Pray for you ~7月のelegie~
08 PHOENIX
09 WE ARE THE LOVE ~dedicated to J & L~ feat. TOUMA ROSE
10 SISTER SISTER SISTER
11 純粋な人
12 走れ! 走れ! 走れ!
Bonus track Sharely Christmas

<アルバム詳細>

https://www.bgv.jp/shop/detail_shop.php?item_id=9952&_ga=2.204595865.824877196.1606272977-508606457.1593745361