大人気カバーアルバム最新作 BENI流のCITY POPを解き明かす

累計100万枚を超える、英語詞カバーアルバムシリーズ「COVERS」の待望の新作となる『COVERS THE CITY』が約4年ぶりにリリース。これまでのカバーアルバムとは異なり、彼女のカラーがより彩られたこの世界観を伝えたい。

女性のリアルな恋愛観を歌い、多くの支持を集めているBENI。オリジナルはもちろん、男性ボーカルの楽曲を英語詞で歌うカバーソングでも話題を呼んでいる。今作「COVERS THE CITY」はカバーアルバムシリーズの4作めとなり、彼女のメロウな魅力をふんだんに感じることのできる、スパイスの効いた1枚となっている。

彼女だからできる、渾身の楽曲アレンジ

アルバム名の中にもある「THE CITY=都会」というキーワードを軸に、音楽を通して「都会」の涼しみある生活の流れがリズムに乗り、心地よさを全身で体感できる。洗練されたアレンジがプラスされた全12曲は、2010年以降に発表された話題曲から選曲。収録されている楽曲がすべて、不思議な感覚を覚えるほど、彼女のカラーに染まっているのだ。サウンドのみならず自身の経験や想いをミックスして綴った英語詞は、彼女だからこそできるアレンジで、男女問わずに幅広いリスナーから共感を得ている。

ロックからバラードまで多彩なジャンルを操る

1曲目の「新宝島」は人気ロックバンド、サカナクションのナンバーで、この曲をBENIは出だしから力強い歌声でアレンジしインパクトを与えている。この曲は、音楽番組でも披露され話題となった。冒頭のドラムロールからポップなサウンドへ移り、まさしく大都会のめまぐるしく変化する1日を表現しているかのよう。躍動感みなぎる歌詞と多彩な音が合わさることで、物語を風物とさせ序盤から早々に胸が弾んでしまうダイナミックさがある。
俳優の桐谷健太が歌う、今話題のCMソング「海の声」では、原曲の沖縄民謡っぽい雰囲気とは相反し、スタイリッシュなR&Bサウンドへ劇的に変化。海辺に吹いている爽やかな風のリズムが刻まれる中で、彼女の色っぽい歌声が反応。どこか懐かしさを連想させるナンバーとなっている。
自身のオリジナル曲に寄り添う形で、ダンスナンバーが多い中、秦 基博の「ひまわりの約束」では、静まりの中で儚さのある音色からゆっくりとスタート。後半に連れ、スケールの大きなバラード曲へと昇華させた。彼女の温もり溢れる歌声が優しく、包み込まれるような気持ち良さ。広々とした草原の中で、自然の空気を感じながら楽曲の世界に入り込みたい。
斉藤和義の代表曲「ずっと好きだった」といえば、ギターリフが特徴的な正統派のロックンロールなナンバーだが、彼女に掛かると大人の女性らしい柔らかい仕上がりに。ムード感たっぷりな雰囲気の中で、一途に思い続けていた、愛する人へのビターな想いを艶っぽい歌声に乗せている。

カバーアルバムのイメージを変えた1枚

これほどまでに、“自分の音楽スタイル”をカバーアルバムで鮮明に出せるというのは、それぞれの楽曲に対する強いリスペクトと信頼を持っているからであろう。カバーアルバムの概念を覆した、彼女の音楽に対する常に挑戦的なポリシーを目のあたりにすると、BENI自身のオリジナル楽曲への興味がより湧いてくる。彼女が表現する音の数々に、期待が高鳴る。

 

I N F O R M A T I O N

COVERS THE CITY

COVER ALBUM
COVERS THE CITY
NOW ON SALE
初回限定盤 UMCK-9924 ¥3,686(税別)
通常盤 UMCK-1583 ¥2,760(税別)

Website:www.benibenibeni.com

PROFILE

BENI(べに)|沖縄県出身。アメリカ人の父と日本人の母を持つバイリンガル。2008年に発売し た『もう二度と…』が着うたランキング1位を記録し、一躍話題に。2ndアルバム『Lovebox』ではオリコンチャート1位を獲得。2014年にはベストアルバム『BEST All Singles & Covers Hits』をリリース。確かな歌唱力と音楽性の高さに注目が集まる実力派シンガー。現在、全国47都道府県を回るTOUR『BENI Live House Tour 2017 “HOTEL BENI” 』が開催中!

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