ハーフのいじめられていた少年が日本を代表するラテンの貴公子になるまで・・・。〜當間ローズSpecial interview Vol.2〜

そういう意味では、いろんな方とのコミュニケーション能力っていうのもすごく大切ですよね。

當間:本当にそうですね。僕の場合は小さい時にいじめられたり、なかなか周りに溶け込めなかったことがあって、そこで培ったスキルは既にあったので、ここまでなら僕は認めてもらえるだろうっていうのはわかっていたので、その辺はうまくできたんじゃないかなって思っています。

今までの人生の集大成での力を発揮できたような感じでしょうか?

當間:本当にそうですね。多分男性陣全員そうなんですけど、自分が今まで培ってきたものを100%そこでぶつけているんですよ。それまでは自分が一番じゃないけど、俺はすごいぞっていう自信を持ってあの場に立っていると思うんです。でもそれがすべてじゃない。まだまだ自分を磨ける余白がたくさんあるので、そこを埋めていきたいなって思いました。

當間ローズさんが思う、男性としてのかっこよさやセクシーさはどんなイメージですか?

當間:自分を理解して、受け入れる、そしてそれを発信できる男性がかっこよくてセクシーな男性だと思うんです。自分とは何か、自分の長所や短所をしっかり理解して向き合う。そこからどうやってかっこよくして、どうセクシーにしていくかを考えていくことが重要だと思っています。よくみなさんにかっこいいとかセクシーとか言っていただけるんですけど、それはちゃんと自分を受け入れて、自分は日本人でもないブラジル人でもない、その二つの文化の狭間で僕は生きているからこそ自分らしさを発信しているつもりです。その「自分らしさ」をみなさんに受け入れてもらおうとしているから、それがたまたまかっこいいとかセクシーとか言ってもらえているだけだと思うんです。自分の中に持っているものだから。みなさんも第3ボタンまで開けてとか言わないし(笑)。自分を理解することでもしかしたら、僕も第3ボタンまで開けたらかっこよさが出てくるんじゃないかなとか、体がきれいだから見せようとか、まずは自分を理解することだと思います。

これまでにどんな音楽活動をされていたか教えていただけますか。

當間:もともと全員国籍が違う5人組のユニットでデビューしました。みんな国も違う文化も違う言葉も違うけど、音楽を通してひとつになれるんだっていうテーマで活動していました。でも残念ながら国に帰らないといけないっていう子が出てきて、何度かオーディションをやりながらメンバーを入れ替えていたけど、僕が求めていた形にはなかなかならなくて解散することになり、その時は一回音楽をやめようかなって思ったんです。でもユニット活動を通じて、思いのほかたくさんのファンがついてくれて、せっかくここまでみなさん応援してくださっていて、僕が誰かの心に何か言葉では言い表せられないような特別なものを届けられたって思ったときに、活動を続けたいと思ったんです。そこからソロでデビューして、一番最初自分の地元でソロライブをやらせていただいたときに、そんなに人は来ないだろうと思っていたら300人くらい集まってくださったんです。本当に嬉しかったし、僕って愛されているんだなって思ったと同時に、この愛をもっといろんな人に広げたいという思いが強くなりました。地道に活動をしてやっと2年前にメジャーデビューすることができて、そこからラテンの貴公子としてそこから活動をしています(笑)ラテンとJ-POPを織り交ぜたような「オリエンタルラテン」。日本人にも聞きやすいラテン音楽で、文化を伝える活動をしています。

オリジナルを作る上で不安もあると思いますが、一番苦労されたことはなんですか。

當間:ほとんどの人は日本人か外国人かどっちかの側にいるわけですよ。その中間地点にいると、もうちょっとラテンっぽくてよくない?とか、もうちょっとJ-POPの要素あってもいいんじゃない?と言われるジレンマはあります。曲作りをするときにラテンに寄りすぎず、J-POPに寄りすぎずっていうそこの狭間でいつも揺れながら、そこが一番難しいところで、これからも模索しながら作り続けるしかないですね。でも、誰でもこういった人前に立って何かを発信するという機会に恵まれるわけではないので、僕にしかできないことだなので、より良い音楽を届けていきたいと思ってます。

それがいろんな人たちに伝わることで、これが當間ローズなんだっていうのも一緒に確立されていきますね。

當間:音楽ってメロディとか言葉以上に、その人の人間性とか中身から伝わるものがすごく大きいと思っています。當間ローズが持っているバックグラウンドや今まで体験したことを音楽を通してみなさんに伝えることによって、オリエンタルラテンっていうものに理解を寄せてもらう、親しんでもらえると思います。まずは當間ローズをみなさんに知っていただくことがオリエンタルラテンを広めていく一番の近道だと思っています。

最後にファンの方々にメッセージをいただけますか。

當間:ミュージシャンとしての當間ローズ、バチェロレッテとしての當間ローズ、モデルとしての當間ローズ、俳優としての當間ローズ、ファンの方々もそれぞれいろんな當間ローズを見てきたと思うんですけど、それも全部ひっくるめてひとりの當間ローズ。これからも僕は一生懸命みんなを愛するから、みんなもひとりの當間ローズを愛してほしいなと思います。

ありがとうございました。

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