Updating With SHIKI SAAYA(前編)− メジャーデビューのその先へ夢を叶える第一歩

今年1月24日に6曲入りミニアルバム『Butterfly Attack』でメジャーデビューを果たした、リケジョ・シンガーソングライター式 紗彩。まさに夢への第一歩を歩き始めたばかりの “Updating” な日々、そして、2018 年1 月25 日に渋谷eggmanで開催された念願の初ワンマンライブ、式 紗彩 1st ワンマンライブ『バタフライアタック』にも密着。

 

1 s t ワンマンライブで見えた景色

渋谷eggmanといえば、今までに数々のビッグアーティストを生み出したことでも有名な老舗のライブハウスだ。初の単独ワンマンライブということもあり、どうしても東京のど真ん中でライブがしたかったという式 紗彩。世代を超えた多くの音楽ファンから愛される聖地で、自身が記念すべきメジャー作品のリリースイベントができるとは、なんとも言えない不思議なパワーがあるというものだ。

セットリストは、ミニアルバム『Butterfly Attack』を中心とした楽曲に加え、スペシャルゲストにアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のヒットナンバーを手がけた大森俊之氏を迎えた。代表作 『魂のルフラン』 のカバーでは、大森氏が奏でるピアノの旋律をバックに熱く情熱的な歌声で聴く者の魂をゆさぶった。

▲ with 大森俊之さん

MCでは、Twitterのリアルタイムアンケート機能を使ったファン投票で1位の楽曲を披露したり、得意の数学知識を活かした自作の “リ ケジョ占い” を披露したりと、観客参加型の構成はファンとの絆を更に感じる温かみあるステージとなった。ライブの後半では、応援してくれるファンへ向けて感謝の想いをまっすぐ伝える場面も見られた。

これは後日談だが、デビューまでの道のりは決して平坦なものではなく、彼女が放つ笑顔の裏には期待と緊張、そして初のワンマンライブへの不安もあった。ライブに人が来てくれるかが心配でデビューが決まったその日から眠れない日も少なくなかったという。シチュエーションは違えども誰もが共有できるそんな気持ちを簡単に打ち消すかように、彼女は笑った。「そんな時には自分の曲を自分で聴くんです(笑)」と。

音楽へ込めた想いや覚悟が強く垣間見れた瞬間だった。新人アーティストとは言え、細くて硬い芯を持っている。過去に水泳のジュニアオリンピック強化選手だったからこそのアスリート魂は、やはりここでもしっかりと生きていた。

メジャーデビューをして変わったことは、覚悟と成長、本当の自分への向き合い方。ステージ上で、もっともっと本当の式 紗彩をぶつけていきたいというのが本音と課題。高校時代に進路で悩んだ際に、音楽をやりたいと強く願った瞬間が、自分の存在理由を知った刻にやっと変わった。

今は決してゆっくりではいられないけれども、自分なりにできることを精一杯やりたい 、今後の音楽制作にも新たなチャレンジとして繋げていきたいという。 「近い将来に日本武道館のステージに立つ! 」と公言している彼女だが、着実に夢への第一歩を踏み出したことがはっきりと感じられた。有言実行叶う日が今から楽しみでしょうがない。

1st MINI ALBUM

Butterfly Attack
NOW ON SALE ¥1,800(税込)

 

PROFILE
式 紗彩(しき・さあや):東京都出身。数学科卒業。リケジョ・シンガーソングライターとして、First CD『存在と時間』を発表。毎秋、味の素スタジアムで行われる『味スタ6耐』公式テーマソング『180°』を担当。 今年、ミニアルバム『Butterfly Attack』でコロムビアレコードよりメジャーデビュー。アルバムリード曲「君にしか導けない方程式」が、TV東京系列『勇者ああああ』のエンディングテーマに抜擢された。音楽活動以外にもネット配信やモデル、イベントMCなど活動の場は幅広く、高田馬場の公式アーティストとしても活動中。

Twitter / Instagram :@saaya_shiki

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