白熱の試合の中、大成功を収めた『AIR TRICK SHOW』の裏側をフィーチャー!

バスケットボールの試合中というアウェイな中で開催した『AIR TRICK SHOW』。わずか8分間の中で、設営撤去も含めたショーに初挑戦することになったBMX団体「YBP」の『AIR TRICK SHOW』運営チーム。多くの観客を魅了するため、協力しあった舞台裏について、団体代表で現役のBMX/MTB選手として活躍している栗瀬裕太(くりせ・ ゆうた)と、事務局長として様々なBMXプロモーションを企画している佐藤奨(さとう・つとむ)にインタビューを行った。

YBP代表理事の栗瀬
YBP代表理事の栗瀬(取材時)
事務局長の佐藤(取材時)
事務局長の佐藤(取材時)

YBPプロジェクトとは?

YBP_PROJECTニューロゴ

「楽しんだ分だけ日本代表のチカラになる」を活動のコンセプトにBMX/MTBを面白くするために設立されたプロジェクトチーム。プロライダー栗瀬裕太が造り上げた自 転車テーマパーク『YBP(Yuta’s Bike Park)』の運営や、出張型のBMXトリック 『BMX – AIR TRICK SHOW』『Compact Bike Race』『アクティブキッズフェスタ』 を運営している。

WEBSITE:www.ybp-project.com

屋内用に新しく開発されたジャンプ台

ジャンプ台をステージまで運ぶまでの道に、お客様用の狭い入口があることがわかって、既存のものを入れることができなかったんです。なので、いつもより細い台を急いで開発しました。安全面から広い幅を確保したい着地台は2つに分解できるものを創って挑みましたね。総勢22名のスタッフで一気に運んで、無事時間内に本番が終了したのでホッとしました。(栗瀬)

2つに分かれているジャンプの着地台を設営している模様
2つに分かれているジャンプの着地台を設営している模様

短時間を利用しスピーディーで斬新なショーが完成

試合のハーフタイム20分の中で、このショーのために頂けた時間はなんと8分でした。この中で舞台設営からショーと撤去まで行うハードな内容だったんですけど、皆さんに1秒でも多く楽しんで貰うために、ジャンプ台を使用しないフラットの選手をブッキングして、設営時にショーを披露してもらいました。なので、BMXを初めて観たお客さんはすごく興奮したと思います。(佐藤)

▲手前でフラットの高度な技が繰り出される中、後方ではダイナミック なジャンプが続けて行われた
手前でフラットの高度な技が繰り出される中、後方ではダイナミックなジャンプが続けて行われた

8分間でBMXのすご技をやり尽くせたトリックとは?

実は、初めてのリハで9分53秒もかかったんです。なので作戦を組み直し、練習に練習を重ねました。各ポジションのコアスタッフはインカムをつけて常に全体の進行状況をチェックして、遅れがないように調整しました。あとは選手にリラックスしてもらいつつ、時間通りにセットしてもらえるようにシーンごとに音楽が切り替わる音源を事前に細かく聴いてもらいました。そうした工夫があって大成功したんです。(栗瀬)

一つの小さな楽屋でスタッフ・選手の全員が過ごし、本番の 進行状況を確認し合った

予想をはるかに超えた!サイン会での長蛇の列

今回初めてイベントに出演したライダーと代表の栗瀬に出てもらってサイン会を開催したんです。正直そんなに人が集まるとは思ってなかったんですけど、想像以上に皆さん並んでくれて。大体500名くらいは来てくれました!小さなお子さんから高齢の方など幅広い方々に「楽しかったよ ! 」って言って頂いて感無量でしたね。このショーをきっかけにBMXシーンが大きくなってくれたら嬉しいなと思っています。(佐藤)
サイン会

2020年東京オリンピックとその先の未来へ拡大していくBMXの世界

過去最高となる5,000人の観客の前で初めて行った『AIR TRICK SHOW』。その反響はBMXに熱い情熱を注ぐ彼らに応えるように、会場全体があの8分間で大興奮していた。試合後に、多くの人がサイン会に並ぶ姿を目の当たりし、このスポーツの未来を楽しみにせずにはいられない。2020年、東京五輪では正式種目としても決まっており、メダルの期待もできるBMXライダーたちを日本全体で応援できる日はそう遠くない。
選手集合写真

 

前編はこちら

Tags:,